「Cubaseを買おうと思ったけど、ElementsとProって何が違うの?」「初心者はどのグレードを選べばいいの?」と悩んでいませんか?Cubaseはドイツの老舗音楽ソフトウェアメーカー・Steinbergが開発した世界的に人気のDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション:音楽をパソコンで制作・録音・編集できるソフト)で、日本でも多くのプロ・アマチュアが使用しています。この記事では、有料グレードであるElements・Artist・Proの違いを徹底的に比較し、初心者が後悔しない選び方を具体的にお伝えします。
Cubaseのグレード体系をまず整理しよう
無料版と有料版、どちらから始める?
Cubaseには大きく分けて無料版(LE・AI)と有料版(Elements・Artist・Pro)があります。
- Cubase LE:ZOOMやTASCAMなどのオーディオインターフェース(マイクやギターをパソコンに繋ぐ機材)に付属する無料版
- Cubase AI:SteinbergやYAMAHA製品に付属する無料版。LEよりやや機能が多い
- Cubase Elements:有料版の入門グレード
- Cubase Artist:中級者向けグレード
- Cubase Pro:プロ仕様の最上位グレード
すでにオーディオインターフェースを持っている方は、付属のLE/AIを使って無料でCubaseを体験できます。「もっと本格的にやりたい!」と思ったときに有料版にアップグレードするという流れもおすすめです。
グレードが上がると何が変わるの?
Cubaseはどのグレードでもシステムの基本設計は共通です。64bitのオーディオエンジンや192kHzという高品質な録音に対応しているのはどのグレードも同じ。グレードが上がるほど「使える機能・トラック数・付属音源の数」が増える仕組みになっています。つまり、音質の差はなく、できることの幅が広がるイメージです。
Elements・Artist・Pro の機能を一覧で比較
主要スペック比較表
| 項目 | Elements | Artist | Pro |
|---|---|---|---|
| MIDIトラック数 | 64 | 無制限 | 無制限 |
| オーディオトラック数 | 48 | 無制限 | 無制限 |
| VSTインストゥルメントトラック数 | 24 | 無制限 | 無制限 |
| VSTインストゥルメント数 | 3 | 8 | 8 |
| 付属サウンド数 | 1,000以上 | 2,600以上 | 3,000以上 |
| VSTオーディオエフェクト数 | 47 | 60 | 79 |
| VSTMIDIエフェクト数 | 0 | 18 | 18 |
| 最大入出力数 | 24 | 32 | 256 |
| オーディオインサートスロット数 | 8 | 16 | 16 |
| グループチャンネル数 | 16 | 32 | 256 |
| エフェクトセンド/リターン | 8/8 | 8/64 | 8/64 |
※公式仕様・各種資料をもとに作成。最新情報はSteinberg公式サイトでご確認ください。
各グレードのポイントをおさえよう
Elementsは付属サウンドが1,000以上と、入門版として十分な量。ただしVSTインストゥルメント(ソフト音源)を同時に立ち上げられる数が3つまでという制限があります。初心者が一曲作る分には問題ないことが多いですが、複雑なアレンジをしようとするとやや窮屈に感じることも。
Artistはトラック数が無制限になり、MIDIエフェクトプラグイン(打ち込んだ音を自動で加工できるプラグイン)も使えるようになります。付属サウンドも2,600以上に増え、本格的な楽曲制作に対応できる水準です。
Proはすべての機能が解放されるプロ仕様。エフェクトの数やグループチャンネル(複数トラックをまとめて管理するチャンネル)が大幅に増え、大規模なプロジェクトや複雑なミックス(音量・音色のバランスを整える作業)にも対応できます。
初心者はElementsから始めるべき3つの理由
理由①:一曲作るには十分な機能が揃っている
オーディオトラック48本、MIDIトラック64本というスペックは、ポップス・ロック・DTMの一般的な楽曲を作るうえで実用上ほぼ問題ない水準です。付属サウンドも1,000以上あるため、ピアノ・ドラム・ギターなど主要な楽器音源をすぐに使い始められます。
理由②:アップグレードが比較的お得にできる
CubaseはElements→Artist→Proへのアップグレードパスが用意されています。最初からProを買う必要はなく、「Elementsで物足りなくなったらArtistへ」という段階的な投資ができるのが大きなメリットです。
理由③:無料体験版(60日間)で試してから買える
SteinbergはElements・Proの60日間無料体験版を提供しています。まずは体験版で操作感を確かめてから購入を検討できます。
・トラック数・音源数がDTM入門として十分
・アップグレードで上位グレードへ移行しやすい
・60日間無料体験版あり
・付属エフェクトが47種類あり基本的な録音・ミックスには対応できる
・VSTインストゥルメントの同時使用数が3つまで(大規模なアレンジには制限を感じることがある)
・MIDIエフェクトプラグインが使えない
・グループチャンネルが16本まで(複雑なミックスには少し窮屈になる場合がある)
Artist・Proが向いている人はどんな人?
Artistをおすすめしたいケース
- バンドサウンドや多楽器アレンジで、複数の音源を同時に鳴らしたい
- MIDIエフェクト(コードを自動で付ける機能など)を活用した制作がしたい
- 将来的にボーカルや生楽器を多数録音するなど、トラック数の制限を気にしたくない
Artistは「本格的に音楽制作をやっていく」と決めた方のファーストチョイスとしても適しています。特にバンドサウンドや複数の生楽器を録音するケースでは、トラック数無制限の恩恵が大きいです。
Proをおすすめしたいケース
- アニメ・ゲーム音楽など大規模なオーケストラ・シンセサウンドを扱いたい
- プロのエンジニアやミュージシャンとデータをやり取りする機会がある
- 高度なオートメーション(音量やパラメーターを時間軸で自動変化させる機能)を駆使したい
- 3,000以上の付属サウンドと79種類のエフェクトを最大限活用したい
ProはVSTエフェクトが79種類と業界でもトップクラスの充実度です。ミックスやマスタリング(音楽の最終仕上げ)まで追加プラグインなしで完結させたい方に向いています。最新の価格・仕様は公式サイトでご確認ください。
価格と費用対効果を考える
各グレードの価格目安
Cubaseの価格は為替や販売時期によって変動します。以下はあくまで目安であり、購入前には必ずSteinberg公式サイトまたは楽器店の最新価格をご確認ください。
| グレード | 参考価格帯(目安) | セール時の値引き |
|---|---|---|
| Elements | 比較的手頃なエントリー価格 | セール時は大幅値引きあり |
| Artist | 中間価格帯 | セール時に購入するとお得 |
| Pro | 最上位価格帯 | 年数回セールあり |
Steinbergは年に数回セール(定期的な割引キャンペーン)を実施することで知られており、セール時に購入するとかなりお得になる場合があります。いきなり定価で購入するよりも、セール時期を狙うのも賢い選択肢です。
Cubaseはダウンロード販売のソフトウェアです。Amazonでは「Cubase Elements」などのパッケージ版が販売されている場合もありますが、購入前に必ずバージョンや販売形式をご確認ください。最新バージョンへのアップグレード権の有無なども重要な確認ポイントです。
アップグレードコストも考慮しよう
ElementsからArtist、ArtistからProへはアップグレード(差額でグレードアップする仕組み)が可能です。最初からProを定価で購入するよりも、Elementsでスタートしてセール時にアップグレードするほうがトータルコストを抑えられるケースもあります。
無料版(LE/AI)との違いも確認しておこう
無料版は「体験版」と考えるのがベスト
LEやAIは機能制限が大きく、特にVSTインストゥルメントを大量に使ったアレンジは苦手です。付属サウンドも185以上と少なめで、たとえばピアノを選ぼうとしても数種類しかない、という状況になることがあります。
無料版はあくまで「DAWってこういうものか」と操作に慣れるための入門として割り切るのが現実的です。本格的に音楽制作をしたいと思ったら、早めにElementsへアップグレードすることをおすすめします。
無料体験版でProの機能を試せる
前述の通り、CubaseのElements・Proは60日間の無料体験版が提供されています。購入を検討している方は、まず体験版をインストールして実際の操作感を確かめてから判断するのがベストです。
結局、初心者はどれを買えばいい?選び方チャート
まず自分の目的を確認しよう
以下を参考に自分に合うグレードを選んでみてください。
→ 「まずDTMを試してみたい・月1〜2曲くらい作れればいい」
✅ Elementsがベスト。 付属音源・エフェクトが充実しており、一般的な楽曲制作には十分対応できます。
→ 「バンドサウンドや多楽器アレンジを本格的にやりたい・トラック数を気にせず制作したい」
✅ Artistが向いています。 トラック数無制限でMIDIエフェクトも使えるため、より自由な制作が可能です。
→ 「プロ品質の楽曲制作・大規模なアレンジ・ミックスまで本格的にやりたい」
✅ Proが最適。 すべての機能が解放され、付属音源・エフェクトの充実度は最高レベルです。
「迷ったらElements」がDTM初心者の定番の選択です。まず音楽制作の楽しさを体験し、物足りなくなってきたら上位グレードへアップグレードするのが、費用対効果も高く後悔しにくいルートです。
まとめ
- CubaseにはElements・Artist・Proの3つの有料グレードがある
- どのグレードも音質(オーディオエンジン・サンプリングレート)は同じ。グレードによって「使える機能・トラック数・付属音源の数」が異なる
- DTM初心者にはElementsがおすすめ。付属音源1,000以上・エフェクト47種類で一般的な楽曲制作に十分対応できる
- 本格的に多楽器アレンジやMIDIエフェクトを使いたいならArtist、プロ仕様の環境が欲しいならProを検討しよう
- 購入前に60日間無料体験版(Elements・Pro)で操作感を確かめるのが安心
- 年数回のセール時期を狙うとお得に購入できる
- 価格・最新バージョンはSteinberg公式サイトで必ず確認しよう
Cubaseは初心者からプロまで、同じソフトを使い続けられる数少ないDAWです。最初のグレード選びに迷いすぎて「DTMを始められない」という状況が一番もったいない。まずは体験版を試してみること、そして「続けたい!」と思ったらElementsを購入するのが、後悔しない最初の一歩です。
最新の価格・購入情報はSteinberg公式サイト(https://www.steinberg.net/ja/cubase/)でご確認ください。
参考・出典
本記事は、上記の公開情報をもとに作成しています。価格・仕様は変動するため、購入前に各公式サイト・販売店で最新情報をご確認ください。

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