「打ち込みギターをリアルにしたい」「でも生演奏は録れない…」という悩みを持つDTM初心者は多いはずです。そんなときに心強い味方になるのが、Ample Guitar(アンプル・ギター) シリーズです。中国・北京発の音源メーカー「Ample Sound」が手がけるこのシリーズは、リアルなギターサウンドと豊富な奏法(弾き方の種類)対応で、国内外のDTMユーザーから高い評価を得ています。この記事では、Ample Guitarの各シリーズの特徴・使い方・選び方を初心者にもわかりやすく解説します。
Ample Guitarとは?Ample Soundの基本情報
Ample Soundってどんなメーカー?
Ample Soundは2011年にKane Kang・Shaoduo Xie・Jie Chenの3人によって中国・北京で創業された音源メーカーです。Kontakt(コンタクト)などの外部プラットフォームに依存せず、独立したプラグイン(スタンドアロン型)として開発し続けているのが大きな特徴。「High quality of samples(高品質なサンプル)」を開発理念の一つに掲げており、ギター・ベース音源に特化したラインナップで頭角を現しました。
現在ではDTM界隈で「ギター音源といえばAmple Guitar」と言われるほど市民権を得ており、プロの音楽制作現場でも活用されています。
なぜ初心者にもおすすめ?
Ample GuitarシリーズはUIデザインがシリーズ全体でほぼ統一されています。つまり、一つの製品を使い覚えれば、他のシリーズにも応用が利く設計になっているのです。ギターが弾けなくても、DAW(音楽制作ソフト)のピアノロール(音符を入力する画面)からコードやメロディを打ち込むだけで、リアルなギターサウンドを再現できます。
Ample GuitarはKontakt不要の独立型プラグイン。VST・AU・AAX形式に対応しており、主要なDAWで使用できます。一つのシリーズをマスターすれば、他の製品にもすぐ応用できる統一UIが強みです。
Ample Guitarシリーズ一覧と特徴比較
シリーズ全体のラインナップ
Ample Soundが展開するAmple Guitarシリーズは、モデルとなった実機ギターの種類によって細かく分かれています。アコースティックギター、エレキギター、クラシックギターと幅広いジャンルをカバーしています。
| 製品名 | モデルギター | ジャンル | 初心者向け度 |
|---|---|---|---|
| Ample Guitar M | Martin D-41 アコースティック | アコギ・ポップス | ★★★★★ |
| Ample Guitar T | Taylor 714CE アコースティック | アコギ・フォーク | ★★★★★ |
| Ample Guitar SJ | Gibson SJ-200 Vintage Custom Shop | アコギ・カントリー | ★★★★☆ |
| Ample Guitar Twelve | Taylor 956CE 12弦ギター | アコギ・特殊 | ★★★☆☆ |
| Ample Guitar L | Alhambra Luthier クラシック | クラシック・ボサノバ | ★★★★☆ |
| Ample Guitar SC | Fender Stratocaster 50th Anniversary | エレキ・ロック | ★★★★☆ |
| Ample Guitar LP | Gibson Les Paul 1958 Reissue | エレキ・ロック | ★★★★☆ |
| Ample Guitar VC | Gibson SG 61 Vintage | エレキ・ロック | ★★★☆☆ |
| Ample Guitar PF | PRS Custom 24 Artist | エレキ・フュージョン | ★★★☆☆ |
※初心者向け度は操作のとっつきやすさ・汎用性を基準にした目安です。
初心者はどれを選べばいい?
ジャンルや用途によって選ぶべき製品が変わります。
- ポップス・J-POP・弾き語り系 → Ample Guitar M(Martin D-41) がもっとも汎用性が高くおすすめ
- ロック・メタル系エレキ → Ample Guitar LP(Les Paul) または Ample Guitar SC(Stratocaster)
- クラシック・ボサノバ → Ample Guitar L(クラシック)
- 12弦ギターの独特な煌びやかさが欲しい → Ample Guitar Twelve
参考情報によると、ユーザーからは「アコギ系はAmple Guitar M」「エレキはAmple Guitar PF(PRS)やSC(Strat)」が特に人気です。最初の1本としてはAmple Guitar MかAmple Guitar SCを選ぶと、使い方を学びながら汎用的に活用できます。
Ample Guitarの主要機能・使い方
Ample Guitarシリーズには共通して搭載されている主要機能があります。それぞれの役割を理解することで、打ち込みギターのリアリティが格段に上がります。
Strummer(ストラマー):コード演奏を自動化
Strummer(ストラマー)は、コードのストローク(弦をかき鳴らす演奏)を自動生成してくれる機能です。DAWのピアノロールにコードのルート音(基音)を入力するだけで、ダウンストローク・アップストロークのパターンを自動で演奏してくれます。
ギターのコード打ち込みでもっとも難しいのが「ストロークのリズムをいかにリアルに作るか」ですが、Strummerを使えばプリセット(あらかじめ用意されたパターン)から選ぶだけでOK。コードバッキング(伴奏)の打ち込みが大幅に楽になります。
Strummerを使う際は、コード指定音をやや早めに(グリッドより少し前に)配置すると、より自然な演奏感になるとされています。最初は違和感を覚えるかもしれませんが、少し試行錯誤してみましょう。
Riffer(リファー):リフやフレーズを自動生成
Riffer(リファー)は、ギターのリフ(繰り返しフレーズ)やメロディラインを打ち込む際に役立つ機能です。スケール(音階)やキー(調)を設定すると、そのスケールに合ったフレーズを自動で生成・演奏してくれます。アドリブっぽいフレーズや、ランダムなリックを素早く試したいときに活躍します。
Tab Reader(タブリーダー):ギタータブ譜をそのまま読み込む
Tab Reader(タブリーダー)は、Ample Guitarの中でも特に便利な機能の一つです。Guitar Proフォーマット(.gp3 / .gp4 / .gp5 / .gpx)のタブ譜ファイルを直接読み込んで演奏させることができます。
ネット上には無料・有料のGuitar Proファイルが大量に公開されているため、それをそのままAmple Guitarに読み込めば、複雑なギターフレーズも簡単に再現可能。打ち込みのスキルがない初心者でもリアルなフレーズを手軽に活用できます。
Tab ReaderでGuitar Proファイルを読み込んで演奏させることはできますが、Ample Guitar上でタブ譜の編集は行えません。編集が必要な場合はGuitar Pro等の別ソフトで行ってから読み込んでください。
Amp・FX:アンプシミュレーター内蔵
エレキギター系のAmple Guitarには、Amp(アンプシミュレーター)とFX(エフェクト)セクションが内蔵されています。アンプシミュレーターとは、実際のギターアンプの音色をデジタルで再現する機能のこと。外部プラグインを用意しなくても、Ample Guitar単体でロックやブルースらしい歪んだ音からクリーンなサウンドまで幅広く作れます。
Ample Guitar vs 競合ギター音源の比較
Ample Guitar以外にも代表的なギター音源はいくつか存在します。どれが自分に合うかを判断するために、主要製品を比較してみましょう。
| 製品名 | 価格帯(目安) | 動作形式 | リアリティ | 初心者向け | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ample Guitar シリーズ | 各製品を公式サイトで確認 | スタンドアロン | ★★★★★ | ★★★★☆ | Strummer/Riffer搭載、UI統一で応用しやすい |
| RealGuitar シリーズ | 公式サイトで確認 | スタンドアロン | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 操作性が非常にわかりやすい。アコギ系はリアリティ控えめな評価も |
| ELECTRI6ITY | 公式サイトで確認 | Kontakt必要 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | エレキギターの最高峰とも言われるが、操作が複雑で上級者向け |
| Prominy SC / V-METAL | 公式サイトで確認 | Kontakt必要 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | カッティングやメタルに強い。キースイッチが独特で慣れが必要 |
※価格は時期により変動します。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
Ample GuitarはKontakt不要でインストールすればすぐ使える
UIが統一されているので複数製品を買い足しやすい
Strummer・Tab Readerなど初心者に嬉しい補助機能が豊富
アコギ〜エレキまで幅広いジャンルをカバー
コード入力のタイミングに若干のコツが必要(慣れるまで時間がかかることも)
製品数が多く、最初にどれを選べばいいか迷いやすい
高品質なだけにPCスペック(CPU・RAM)への負荷がやや高い
初心者のための打ち込みのコツ
プリセットをフル活用する
Ample Guitarには多数のプリセット(あらかじめ設定された音色・演奏パターン)が用意されています。最初から一から設定しようとせず、まずはプリセットを試しながら「どんな音が出るか」を体感するのがおすすめです。気に入ったプリセットを土台にして、少しずつパラメーターを調整していくと効率よく覚えられます。
弦指定でサウンドの質感が変わる
Ample Guitarでは、どの弦を使って音を鳴らすかを指定できます。同じ音程でも、太い弦(低弦)で弾くのか細い弦(高弦)で弾くのかで音の質感が大きく変わるのが生ギターの特性です。この弦指定をうまく使うことで、打ち込みの「機械っぽさ」を減らし、よりリアルな演奏感を出すことができます。
レイテンシー問題への対処
レイテンシー(音の遅延)とは、MIDIキーボードを弾いてから実際に音が出るまでのタイムラグのことです。Ample Guitarのような高品質音源はデータ量が大きいため、PCの設定によってはレイテンシーが発生することがあります。
対処法としては以下が一般的です:
– ASIOドライバー(Windows)またはCore Audio(Mac)を使用する
– オーディオインターフェース(外部サウンドカード)を導入してバッファサイズを最適化する
– DAWのバッファサイズ設定を調整する
レイテンシーが大きいと、リアルタイム演奏が難しくなります。オーディオインターフェースを使うことで安定した低レイテンシー環境を作れます。初心者の方でも手頃な価格から導入できるモデルが多数あります。
Ample Guitarをさらに活用するヒント
Guitar Proファイルを活用しよう
Tab Readerと組み合わせて使うと効果絶大なのがGuitar Pro形式のタブ譜ファイルです。ギタータブ譜を公開しているサイトからgpxファイルをダウンロードし、Ample GuitarのTab Readerに読み込むだけで、複雑なギターフレーズを瞬時に鳴らせます。コピー曲のギタートラックを作る際にも非常に便利です。
DAWのオートメーションと組み合わせる
Ample GuitarはDAWのオートメーション機能(パラメーターの時間変化を記録する機能)と組み合わせることで、より表情豊かな演奏表現が可能です。たとえばボリュームやビブラート(音程を揺らす奏法)の変化を記録することで、ロボットっぽさのない自然なギタートラックが完成します。
複数のAmple Guitar製品を組み合わせる
同じシリーズでも、アコギとエレキを曲の中で使い分けることで、楽曲の幅が大きく広がります。UIが統一されているAmple Guitarシリーズは、2本目・3本目の導入ハードルが低く、スキルをそのまま活かせます。
まとめ:Ample Guitarは初心者こそ使うべきギター音源
- Ample GuitarはKontakt不要のスタンドアロン型ギター音源で、アコギ〜エレキまで幅広いラインナップ
- シリーズ全体でUIが統一されており、1つ覚えれば他にも応用できる
- Strummerでコードストロークを自動化、Tab ReaderでGuitar Proファイルを読み込み演奏可能
- 初心者の最初の1本はAmple Guitar M(アコギ)またはAmple Guitar SC(エレキ)がおすすめ
- コード打ち込みのタイミングや弦指定など、コツを掴むことでリアリティが大幅アップ
- レイテンシー対策にはオーディオインターフェースの導入が効果的
- 競合と比べてもリアリティ・操作性・汎用性のバランスが優秀
打ち込みギターのリアリティに悩んでいる初心者の方は、まず公式サイトのデモ曲や無料体験版を試してみることをおすすめします。Ample Soundの公式サイトでは各製品のデモ音源を試聴できるほか、一部製品には無料版も用意されています。実際に音を聴いてから購入を検討するのが賢い選び方です。
最新の価格・ラインナップ・セール情報はAmple Sound公式サイトでご確認ください。セール時には大幅割引になることもあるので、公式サイトをこまめにチェックしておくのがおすすめです。
DTM初心者の方は、ギター音源と合わせてオーディオインターフェースを用意しておくと、快適な制作環境が整います。低レイテンシーで安定した音楽制作のために、ぜひ検討してみてください。
参考・出典
本記事は、上記の公開情報をもとに作成しています。価格・仕様は変動するため、購入前に各公式サイト・販売店で最新情報をご確認ください。

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