「Studio One 7ってどんな機能が追加されたの?」「初心者でも使いこなせるの?」——そんな疑問を持つ方は多いはずです。2025年にリリースされたStudio One Pro 7は、AI技術を積極的に活用した革新的な機能が多数搭載され、初心者からプロまで幅広いユーザーが恩恵を受けられる充実したアップデートとなっています。この記事では、特に注目度の高い新機能を中心に、それぞれの使い方と活用ポイントをわかりやすく解説します。
Studio One 7とは?初心者が知っておきたい基本
DAW(音楽制作ソフト)としてのStudio Oneの位置づけ
Studio One(スタジオ・ワン)は、PreSonusが開発するDAW(Digital Audio Workstation=パソコン上で音楽を作るためのソフトウェア)です。直感的な操作画面と高い安定性から、世界中のアマチュア・プロを問わず広く使われています。
バージョン7では従来のエディション構成も刷新され、「Studio One Pro 7」として提供される形になりました。また、無料版の「Prime」や「Artist」エディションは終了しており、ラインナップが変更されている点も話題となっています。
Studio One Pro 7のエディション構成や価格は変更されている場合があります。最新の購入情報は必ず公式サイト(presonus.com)でご確認ください。
初心者にStudio One 7がおすすめな理由
- AI機能が充実しており、音楽理論がわからなくても作曲のサポートが受けられる
- 画面レイアウトがシンプルで、DAW初心者でも迷いにくい
- SpliceなどのサービスとDAW内で直接連携できる
注目の新機能①:ランチャー(Launcher)
ランチャーとは何か?
ランチャーは、Studio One 7で新たに追加された、セルベース(マス目状)のパターン管理機能です。従来のDAWは「タイムライン」と呼ばれる左から右へ時間が流れる画面上に音楽を並べるのが基本でしたが、ランチャーを使うとそれとは別に「パターン(フレーズのかたまり)」を自由に組み合わせられます。
ランチャーはAbleton Liveの「セッションビュー」に近いイメージです。ループを組み合わせながらアレンジを試せるので、「どんな構成にするか迷っている」という初心者に特に向いています。
ランチャーの基本的な使い方
- 画面上部の「ランチャー」ボタンをクリックしてウィンドウを開く
- 各トラックごとに用意された「セル」に演奏パターンを記録する
- 気に入ったセルを再生しながら、組み合わせを試す(タイムライン上の演奏は自動的にミュートされる)
- 縦列のセルをまとめて再生する「シーン」機能で、一気に複数パターンを切り替えられる
ライブパフォーマンスや、アレンジの試行錯誤に非常に役立つ機能です。
注目の新機能②:AIステム分割
AIステム分割とは?
AIステム分割は、1つのオーディオファイル(例:完成した楽曲や既存の音源)をAIが自動で分析し、「ボーカル」「ドラム」「ベース」「その他(ギターやシンセなどの上物)」に分けてくれる機能です。「ステム(Stem)」とは各パートを独立させたオーディオファイルのことを指します。
AIステム分割の使い方
- 分割したいオーディオイベントを右クリック
- 「オーディオ」→「ステムを分割」を選択
- 分割したいトラック(ボーカル・ドラム・ベース等)にチェックを入れて「OK」
公表されている情報によると、解析の精度も高水準とされており、カバー曲の練習やリミックス制作に活用できます。
ピアノやギターの参考音源を流し込んで、ボーカルだけ抜き出すといった使い方ができます。カラオケ音源の自作や、好きな曲のベースラインをコピーするときにも便利です。
注目の新機能③:グローバルトランスポーズ
移調(キー変更)がワンステップに
「グローバルトランスポーズ」は、楽曲全体のキー(音の高さ)を一括で変更できる機能です。「トランスポーズ」とは移調(音を上下にずらすこと)を意味します。
従来は完成後にキーを変えようとすると、トラックごとに個別に作業が必要でした。Studio One 7では、トランスポート(再生・停止ボタンがある操作エリア)から半音単位で指定するだけでオーディオ・MIDIを問わず一括処理されます。
ドラムなどのリズム楽器は除外できる
移調したくないトラック(例:ドラム)は、そのトラックの「グローバルトランスポーズ」チェックを外すことで元のサウンドをキープできます。ボーカリストに合わせてキーを調整するときなど、実制作で頻繁に役立つ機能です。
注目の新機能④:AIテンポ検出の強化
テンポが不明な音源も自動で解析
AIテンポ検出は、テンポ(BPM=1分間の拍数)が不明だったり、演奏のゆらぎがあるオーディオファイルを自動分析し、プロジェクトのテンポに反映してくれる機能です。
テンポ検出の使い方
- 対象オーディオファイルを右クリック
- 「オーディオ」→「テンポトラックに抽出」を選択
- 自動でテンポが検出され、プロジェクトテンポに反映される
テンポ検出がうまくいかない場合は、演奏前の無音部分(空白)をカットしてから再度試してみましょう。頭拍を検知して小節に合わせてくれる機能も搭載されています。
注目の新機能⑤:Splice連携とスケール機能の強化
DAW内でSpliceのサンプルを直接利用
Splice(スプライス)は、世界最大級のサンプル(音素材)配信サービスです。Studio One Pro 7では、このSpliceとDAWが完全に統合されており、アプリを切り替えることなく楽曲制作中に直接サンプルを検索・プレビュー・ダウンロードできます。
具体的には以下が可能です:
- キーワードでサンプルを検索
- BPM(テンポ)やキーを自動で現在のプロジェクトに同期してプレビュー
- 類似音源の検索
ループ素材やワンショット音源をSplice上で探しながら、すぐにトラックへドラッグ&ドロップできるため、制作の流れを止めずに作業できます。
スケール機能の強化(初心者に特に嬉しい)
「スケール(Scale)」とは、楽曲で使う音の並び(音階)のことです。Studio One 7では新しく「スケールパネル」が追加され、使いたいキーとスケールを選ぶだけで、MIDI編集時に「外れた音(外音)」を自動で避けられるようになりました。
音楽理論をまだ学んでいない初心者でも、メロディやコードが自然に聞こえやすくなるため、作曲ハードルが大きく下がります。
Studio One 7 新機能まとめ比較表
| 機能名 | 主な用途 | 初心者への恩恵 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| ランチャー | アレンジ試行・ライブ演奏 | パターン組み合わせが直感的 | ★★☆ |
| AIステム分割 | リミックス・コピー練習 | 楽曲からパーツを簡単抽出 | ★☆☆ |
| グローバルトランスポーズ | キー変更・移調 | 楽曲全体を一括で移調可能 | ★☆☆ |
| AIテンポ検出 | テンポ不明音源の活用 | BPM不明の素材をすぐ使える | ★☆☆ |
| Splice完全連携 | サンプル素材の活用 | 素材探しがDAW内で完結 | ★☆☆ |
| スケール機能強化 | メロディ・コード入力 | 外れた音を自動回避できる | ★☆☆ |
★☆☆:操作がシンプルで初心者でもすぐ試せる
★★☆:少し慣れが必要だが、使いこなすと強力
初心者がまず試すべき機能の優先順位
ステップ1:スケール機能から始めよう
音楽理論の知識がない初心者には、スケール機能が最も即効性が高くおすすめです。キーとスケールを選ぶだけで、メロディ打ち込みの失敗が減ります。
ステップ2:Splice連携でサンプルを活用
サブスクリプション契約が必要になりますが、Splice連携を使うとプロクオリティの素材を簡単に入手できます。まずはドラムのループ素材から取り入れてみましょう。
ステップ3:AIステム分割で好きな曲を分析
好きなアーティストの曲を手元に用意して、AIステム分割でボーカルやドラムだけを取り出してみましょう。音楽の構造を耳で理解する「耳コピ練習」にも活用できます。
AIステム分割で取り出したトラックを無断でSNS等に公開したり、商業利用したりすることは著作権の侵害になります。個人の練習・学習目的の範囲でご活用ください。
Studio One 7の使い始めに揃えたい周辺機器
Studio One 7の機能を最大限に活かすには、適切な入出力機器が必要です。特に以下の2点は早めに揃えることをおすすめします。
オーディオインターフェース
マイクや楽器をパソコンに接続し、レイテンシー(音の遅延)を抑えながら録音・モニタリングするための機器です。
- Focusrite Scarlett Solo:定番エントリーモデル
- PreSonus AudioBox USB 96:Studio Oneと同メーカーで相性も良好
MIDIキーボード
鍵盤を使ってリアルタイムに演奏・打ち込みするための機器です。スケール機能との組み合わせで、より直感的に作曲できます。
- Arturia MiniLab 3:コンパクトで初心者向け
- AKAI Professional MPK Mini:パッドとキーボード両方搭載
最新価格は各商品のAmazonページでご確認ください。
- Studio One Pro 7は、AI技術を活用した革新的な機能を多数搭載したDAW
- ランチャー:セルベースのパターン管理でアレンジ試行がしやすくなった
- AIステム分割:楽曲をボーカル・ドラム・ベースなどに自動で分離できる
- グローバルトランスポーズ:楽曲全体のキーをワンステップで一括変更可能
- AIテンポ検出:テンポ不明のオーディオ素材を自動で解析してプロジェクトに反映
- Splice完全連携:DAW内から直接サンプルを検索・取り込みできる
- スケール機能強化:音楽理論がわからない初心者でも外れた音を自動回避できる
- 初心者はまず「スケール機能」→「Splice連携」→「AIステム分割」の順で試すのがおすすめ
Studio One 7の新機能は、音楽理論やDAW操作に不安を感じている初心者にとって、制作のハードルを大きく下げてくれる内容ばかりです。まずは気になる機能から一つずつ試してみてください。詳細な価格やエディション情報は、PreSonus公式サイトで最新情報をご確認ください。
周辺機器を揃えながら、自分のペースでDTMの世界に踏み出していきましょう!
参考・出典
本記事は、上記の公開情報をもとに作成しています。価格・仕様は変動するため、購入前に各公式サイト・販売店で最新情報をご確認ください。

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