「せっかく録音したのに、エアコンのノイズや外の車の音が入ってしまった……」そんな経験はありませんか?DTMや宅録をはじめると、ノイズの問題は避けて通れません。そこで強力な助けになるのが、iZotopeが開発した音声修復ソフト RX 11 です。
この記事では、RX 11をはじめて触る初心者の方に向けて、3つのエディションの違い・基本的なノイズ除去の使い方・どのエディションを選ぶべきかをわかりやすく解説します。
iZotope RX 11とは?初心者でも使えるノイズ除去ソフト
RX 11の基本的な役割
iZotope RX 11は、アメリカのiZotope社が開発しているオーディオリペア(音声修復)ソフトです。録音した音声に含まれるさまざまなノイズを除去したり、音質を改善したりするために特化して作られています。
音楽制作のDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション=作曲・編集ソフト)とは別に単体でも動作しますが、DAWのプラグイン(追加機能)として使うこともできます。Adobe Premiere内でエフェクトとして直接使用することも可能です。
なぜ初心者にもおすすめなのか
RX 11の大きな特徴は、AI(人工知能)が自動でノイズを分析してくれる機能が充実している点です。専門的な知識がなくても、ボタンをクリックするだけで高品質なノイズ除去ができます。
また、公式サイト(izotope.jp)の情報によると、インターフェース(操作画面)の説明がほぼ日本語で表示されるようになっており(以前のバージョンは英語表示が多かった)、日本語ユーザーにとって使いやすくなっています。
RX 11はスタンドアロン(単体)でも動作するため、DAWを持っていない初心者でも今日からすぐに使い始めることができます。
RX 11の3エディション比較:Elements・Standard・Advanced
RX 11には価格と機能が異なる3つのエディションがあります。まずは違いを整理しましょう。
エディションの概要
| エディション | 対象ユーザー | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Elements | SNS投稿・ライトユーザー | 基本的なノイズ除去、Repair Assistant搭載 |
| Standard | 宅録・Vtuber・ポッドキャスト | Elements+Mouth De-click、Voice De-noise、De-reverb など |
| Advanced | プロ・ヘビーユーザー | Standard+Dialogue Isolate、Spectral Editor(高度な周波数編集)など |
各エディションでできること詳細比較表
| 機能 | Elements | Standard | Advanced |
|---|---|---|---|
| Repair Assistant(自動ノイズ修復) | ✅ | ✅ | ✅ |
| Voice De-noise(空調・環境音除去) | ✅ | ✅ | ✅ |
| De-click(クリックノイズ除去) | ✅ | ✅ | ✅ |
| Mouth De-click(口のクチャ音除去) | ❌ | ✅ | ✅ |
| De-reverb(残響・エコー除去) | ❌ | ✅ | ✅ |
| Dialogue Isolate(音声分離) | ❌ | ✅ | ✅ |
| Spectral De-noise(高精度ノイズ除去) | ❌ | ✅ | ✅ |
| Spectral Editor(周波数帯域の手動編集) | ❌ | ❌ | ✅ |
| Batch Processor(一括処理) | ❌ | ✅ | ✅ |
| DAWプラグインとして使用 | ✅ | ✅ | ✅ |
※公式サイトおよび参考情報をもとに作成。最新の仕様はiZotope公式サイトでご確認ください。
価格はセールや時期によって大きく変動します。iZotopeはサマーセールやブラックフライデーセールなど定期的なセールを実施しており、通常価格より大幅に安く購入できるタイミングがあります。購入前に公式サイトやセール情報を必ず確認しましょう。最新価格はiZotope公式サイトでご確認ください。
どのエディションを選ぶべきか
- ElementsでOKな人: YouTubeやTikTokなどSNS向けの動画をサクッと編集したい、とにかく試してみたい初心者
- Standardがおすすめな人: Vtuber・ポッドキャスター・歌ってみた投稿者など、宅録の音質を本格的に向上させたい人
- Advancedが向いている人: ポストプロダクション(映像・音声の後処理)やプロレベルの音声編集を行いたい人
初心者向け:RX 11の基本的なノイズ除去の使い方
ここでは、iZotope公式が推奨している初心者向けの3つのモジュール(機能パーツ)の使い方を解説します。
① Repair Assistant(リペアアシスタント)—— まずはこれから試そう
Repair Assistantは全エディションに含まれる、最も手軽なノイズ除去機能です。AIが音声を自動分析し、最適なノイズ除去設定を提案してくれます。
基本的な使い方(ステップ):
- ノイズ除去したい音声ファイルをRX 11に読み込む(ドラッグ&ドロップでOK)
- 右側のモジュール一覧から「Repair Assistant」を選択
- 「Learn」ボタンを押して、ソフトに音源を学習させる
- 学習が完了すると、AIが自動で設定を組んでくれる
- 「De-noise」のダイヤルでノイズ除去の強さを微調整する(強すぎると声が不自然になるため注意)
- 「De-reverb」のダイヤルで残響感を調整する(部屋鳴りが気になる場合)
- 最後に「Render」ボタンを押して処理を確定させる
Repair Assistantは複数のノイズを一度にまとめて処理できる万能モジュールです。初めてRX 11を使う方はまずこれから試すのがおすすめです。
② Voice De-noise(ボイス・デノイズ)—— 空調・環境ノイズに強い
Voice De-noiseは、屋外録音やエアコン・空調のノイズを自然に軽減するのに特化したモジュールです。音声へのダメージが少なく、自然なかかり方が特徴とされています(iZotope公式情報より)。
基本的な使い方:
- モジュール一覧から「Voice De-noise」を選択
- 画面左上の「Adaptive mode」にチェックを入れる(オンにすると、軽減すべきノイズをソフトが自動判断してくれる)
- 用途に合わせて「Dialogue(声)」または「Music(音楽)」を選択
- 右側の「Reduction」スライダーを上下させてノイズ軽減の強さを調整
- 「Render」で確定
③ Dialogue Isolate(ダイアログ・アイソレート)—— Standard以上の強力機能
Dialogue Isolateは、Standard・Advancedで使用できる強力なノイズ除去モジュールです。音声を「声」「残響(リバーブ)」「その他のノイズ」の3つに分離し、それぞれを個別にコントロールできます。
基本的な使い方:
- モジュール一覧から「Dialogue Isolate」を選択
- 「Noise」スライダーを調整してノイズの軽減量を設定
- 「Reverb」スライダーで残響(部屋のエコー)の軽減量を調整
- 「Render」で確定
宅録でよくある「部屋の壁の反響(反響音)がマイクに入ってしまう」問題は、Dialogue IsolateのReverbスライダーで効果的に対処できます。これだけのためにStandardにグレードアップする価値もあります。
活用シーン別:どの機能を使えばいい?
用途別おすすめモジュール早見表
| 悩み・シーン | おすすめモジュール | 必要エディション |
|---|---|---|
| とりあえず一発でノイズを消したい | Repair Assistant | Elements以上 |
| エアコン・空調のノイズが入っている | Voice De-noise | Elements以上 |
| 外で撮影した動画の車・風のノイズ | Repair Assistant | Elements以上 |
| 口のクチャ音(リップノイズ)を消したい | Mouth De-click | Standard以上 |
| 部屋の反響・エコーを減らしたい | De-reverb / Dialogue Isolate | Standard以上 |
| 複数ファイルをまとめて処理したい | Batch Processor | Standard以上 |
| 特定の周波数のノイズだけ消したい | Spectral Editor | Advancedのみ |
宅録・歌ってみたユーザーの場合
歌ってみたやボーカル録音では、Mouth De-click(口のクチャ音除去)とDe-reverb(残響除去)の組み合わせが特に有効です。これらはStandard以上に含まれる機能です。
参考情報によれば、ModuleChain機能(複数のモジュールをチェーン=連結して一括処理できる機能)を使うと、EQ → De-crackle → Mouth De-click → De-ess → Spectral De-noise → De-reverb の順で処理を組んで効率的に作業できます。
YouTube・SNS動画クリエイターの場合
外ロケや旅行中のスマホ録音など、撮り直しができない動画の音声救済に向いています。参考情報によれば、車の走行音・風の音・雨音が入った最悪条件の録音でも、Repair Assistantへの音声学習だけで大きく改善できるとされています。
Adobe Premiere Proのプラグインとして使えるため、動画編集ソフト内でそのままノイズ除去を完結させることができます。動画編集者にとっても非常に使い勝手のよいソフトです。
RX 11を使いこなすためのコツと注意点
ノイズ除去はかけすぎに注意
ノイズ除去は強くかければかけるほど良いというわけではありません。過度に処理すると、声が金属的・機械的に聞こえる「アーティファクト(音の劣化)」が発生します。
一般的なコツとして「ノイズが若干残るくらい」に抑えると、声の自然さを保ちやすいとされています(参考情報より)。特にYouTubeなど視聴者が多いコンテンツでは自然な音質が好まれます。
セールを活用して賢く購入する
iZotopeは定期的にセールを実施します。参考情報によれば、2026年夏時点でもサマーセールが開催されており、通常価格から大幅に値引きされるタイミングがあります。また、前バージョン(RX 9など)を持っている場合はクロスグレード(乗り換え優待)という割引制度も存在します。
急いでいないなら、セールを待ってから購入するのが賢い選択です。
なお最新情報について
参考情報によれば、2026年7月にiZotopeはBoris FXに加わることが発表されました。製品の継続性や今後の販売方法についてはiZotope公式サイトで最新情報をご確認ください。
RX 11のElements・Standard・Advancedはダウンロード販売のソフトウェアです。Amazon等での販売はありません。購入はiZotope公式サイトまたは正規販売代理店から行ってください。
RX 11のメリット・デメリットまとめ
メリット
AIによる自動ノイズ分析で、初心者でも高品質なノイズ除去が可能
全エディションにRepair Assistantが搭載され、Elementsでも十分な基本性能
インターフェースがほぼ日本語対応で使いやすい
スタンドアロン動作に加え、DAWやAdobe Premiereのプラグインとしても使える
定期セールやクロスグレードで費用を抑えて購入できる機会がある
デメリット
ダウンロード販売のためAmazonなどで気軽に購入できない
Dialogue Isolateなどの高度な機能はStandard以上が必要
完全なプロ向け機能(Spectral Editor等)はAdvancedのみ
ノイズ除去を強くかけすぎると音声が不自然になるため調整が必要
まとめ
- iZotope RX 11は音声修復に特化したプロ品質のノイズ除去ソフト
- Elements・Standard・Advancedの3エディションがあり、用途に合わせて選べる
- SNS動画やライト用途ならElements、宅録・歌ってみたにはStandardがおすすめ
- 初心者はまず「Repair Assistant」(全エディション搭載)から使い始めるのが最適
- 空調・環境ノイズには「Voice De-noise」、残響除去には「Dialogue Isolate」が有効
- 口のクチャ音(リップノイズ)除去やDe-reverbはStandard以上で使用可能
- 定期セールやクロスグレードを活用すると費用を抑えて購入できる
- 購入はiZotope公式サイトから。最新価格・セール情報は公式で要確認
RX 11は「撮り直しできない録音を救いたい」「宅録の音質をもっとクリアにしたい」という方にとって、非常に心強いツールです。まずはElementsから試してみるか、宅録を本格的にやるなら最初からStandardを選ぶのがおすすめです。
ノイズ除去の悩みを解決して、自分の音楽制作・配信活動をワンランク上げてみましょう!
👉 購入・詳細はiZotope公式サイト(izotope.jp)からどうぞ。セール情報も定期的にチェックしてみてください。
参考・出典
本記事は、上記の公開情報をもとに作成しています。価格・仕様は変動するため、購入前に各公式サイト・販売店で最新情報をご確認ください。

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